不動産売却で発生しやすいトラブルと防止・解決方法
不動産売却をするにあたって起きやすいトラブルとその対策方法を紹介します。
トラブル例:売買契約書に関する誤解
「不動産業者に口で説明される条件」と「売買契約書の記載内容」が微妙にずれるというトラブルがあります。
基本的に「口約束には法的拘束力がない」ので、売買契約書をきちんと確認しましょう。
また、「各種契約書がないなら作る」ということも全工程において徹底してください。
トラブル例:仲介手数料関連
不動産売却における仲介手数料の「上限」は、
(不動産売却価格×0.03)+6万円
となっています(ここに消費税が加算されます)。
ただし「上限」に他ならないので、
- 法律でこの金額に「固定」されていますと言ってくる業者
- 上限を超える仲介手数料を請求しようとする業者
などは利用しないようにしましょう。
また、「売買契約が成立する前」に仲介手数料を取られることも絶対にないので覚えておいてくださいね。
トラブル例:契約キャンセル
「正式に締結した契約を強引にキャンセルする」という買い手も少なくありません。
ただし、違約金をきちんと払うのであればシステム的な問題はないと言えます。
ただ、「違約金を払うから問題ないでしょ!」という態度でくる買い手もいないわけではないので覚えておきましょう。
(だからといってどうすることもできませんが)
そして、契約を結ぶ前に「キャンセル時の違約金・対応手順」などをきちんとチェックしておきましょう。
これについてももちろん契約書が必要です。
トラブル例:お金がなかなか支払われない
「契約を結んだのに、買い手がなかなかお金を払ってくれない」というトラブルもあります。
これについては、「お金はあるけど、惜しくなってきたから払わないでおこう」という人はさすがにほぼいないかと思います。
そうではなく、
「ローンで支払うつもりだったのに、ローンの審査がなかなか終わらないor審査で落ちてしまった」というケースが多いようです。
ですから契約を交わす前に、
- ローンをすでに組んでいるのか
- 組んでいないならどのローンを使うのか
- 審査にどれくらいかかるのか
- 審査に高確率で受かると言えるのか
- 受からない場合どうするのか
- キャンセル料はいくらか
といったことを、きちんと確認(契約書類を作る)しておきましょう。
とにかくなにを決めるにしても書類作成は必須だと考えてくださいね。